過酸化水素を有効成分とするパーマ2剤

欧米では市場全体の80∼90%に、この過酸化水素が

 

使用されています。

 

過酸化水素は、臭素酸塩と比べ科学的に不安定な為

 

光や微量金属の存在及びアルカリ性の状態では、

 

比較的簡単に分解します。その為、製剤の調整には

 

特別な工夫が必要で、液のPHは酸性(2.5∼3.5程度)に

 

調整されています。過酸化水素第二剤は、臭素酸塩第

 

ニ剤と比較して、酸化作用が協力なため第二剤処理

 

時間が短いという長所を持ちます。しかし、強力な

 

酸化作用により、傷んだ毛髪等に使用した場合には

 

毛髪の赤茶化として現れる可能性を持つ等の短所が

 

あり、放置時間には特に注意しなければなりません。

 

無色透明の液体で、臭いはほとんどないかまたはオゾ

 

ンのような臭いがある。

 

過酸化水素は分解後、水しか残らない為しなやかな

 

手触りになる。

 

酸化作用の他に、強い殺菌作用と漂白作用があり

 

また、強い酸化剤にたいしては還元剤として作用

 

します。

 

酸性側では安定しアルカリ側では不安定で分解しやすい。

 

この作用を利用したのが脱色剤です。

 

パーマの時は脱色剤時に比べると、ずっと穏やかで

 

毛髪の脱色作用は起こしにくいです。

 

しかし、毛髪中に残留するアルカリや還元剤の影響

 

で時には脱色作用を起こす事もあります。

 

中間水洗はしっかりしたほうがいい。